シラバス参照

講義名 都市社会学 
教員名

金 善美

講義コード 125431150 
単位数
配当年次 1年生 
科目ナンバリング ULS03-102 
開講年度 2023 
開講時期 前期 



テーマ・概要
学生のみなさんの中には、大学進学をきっかけに新しい街で暮らすようになった方や、大学生になって改めてあちこちの街を歩き回るようになった方も多いのではないでしょうか。この授業では、私たちのこうした日常生活の舞台としての都市を対象に、都市社会学の基本的な概念や理論、その背景にある考え方について学びます。また、都市における近年の社会現象・問題を積極的にとりあげながら、その背景や展開、課題を検討することで、現代都市への理解を深めていきます。 
到達目標
DP1(専門分野の知識・技能)、DP2(教養の修得)、DP3(課題の発見と解決)を実現するため、次の2点を到達目標とします。
①都市社会学の基礎知識を修得する。
②受講者自身にとって興味深い都市現象・問題について、授業で学んだ内容と結びつけてその背景と展開を説明できる。 
授業の計画と準備学修
回数 授業の計画・内容 準備学修(予習・復習等) 準備学修の目安(分)
第1回 イントロダクション
・今後の授業計画と進め方、成績評価方法などについて説明する
・都市社会学が何を扱う学問なのかを概観する 
【予習】シラバスを読み、あらかじめ講義の概要や授業計画、成績評価方法などを把握する。  30 
第2回 都市とは何か?
・都市の定義と類型、農村との違い、歴史、都市化のプロセスなどを学ぶ 
【復習】配布資料や参考文献、ノートを読み込んでおく。また、主なキーワードについて説明できるようにする。  60 
第3回 都市論の系譜(1)都市化の問題と「シカゴ学派」のまなざし
・都市社会学の始まりであるシカゴ学派の問題意識と調査方法などを学ぶ 
【復習】配布資料や参考文献、ノートを読み込んでおく。また、主なキーワードについて説明できるようにする。  60 
第4回 都市論の系譜(2)都市に生きる人々のつながりをめぐる議論
・アーバニズムとコミュニティ、パーソナル・ネットワークなど、都市に生きる人々のつながりに関する諸理論を学び、その変容を理解する 
【復習】配布資料や参考文献、ノートを読み込んでおく。また、主なキーワードについて説明できるようにする。  60 
第5回 都市論の系譜(3)情報化・脱工業化とグローバル・シティの出現
・情報化・脱工業化がもたらす都市の構造再編を把握する 
【復習】配布資料や参考文献、ノートを読み込んでおく。また、主なキーワードについて説明できるようにする。  60 
第6回 日本都市の形成(1)
・東京大都市圏の空間・社会構造の形成やその変容を把握する 
【復習】配布資料や参考文献、ノートを読み込んでおく。また、主なキーワードについて説明できるようにする。  60 
第7回 日本都市の形成(2)
・都市化の理論的プロセスを、日本都市の事例から理解する 
【復習】配布資料や参考文献、ノートを読み込んでおく。また、主なキーワードについて説明できるようにする。  60 
第8回 都市をフィールドワークする:担当教員のフィールドワーク経験から
・都市フィールドワークの実例を学ぶ 
【復習】配布資料や参考文献、ノートを読み込んでおく。また、主なキーワードについて説明できるようにする。  60 
第9回 インナーエリアの危機と再生:生まれ変わる東京の下町
・インナーエリア衰退の背景を理解し、ジェントリフィケーションを含む近年の変化について考察する 
【復習】配布資料や参考文献、ノートを読み込んでおく。また、主なキーワードについて説明できるようにする。  60 
第10回 郊外のゆくえ:少子高齢化社会における「郊外」問題
・郊外住宅地の現状と近年の課題について考察する 
【復習】配布資料や参考文献、ノートを読み込んでおく。また、主なキーワードについて説明できるようにする。  60 
第11回 グローバル化する都市の地域社会:東京のエスニック・コミュニティ
・外国人集住地域の形成を新大久保・高田馬場の実例から把握し、都市の多様性について考察する 
【復習】配布資料や参考文献、ノートを読み込んでおく。また、主なキーワードについて説明できるようにする。  60 
第12回 都市下層の世界
・都市下層の社会的世界を理解する
・山谷と釜ヶ崎などの事例から、現代日本における社会的排除と格差について考察する 
【復習】配布資料や参考文献、ノートを読み込んでおく。また、主なキーワードについて説明できるようにする。  60 
第13回 都市の文化とまちづくり:アートを用いた地域活性化の試み
・創造都市や都市再生、地域活性化の考え方を学び、その意味や課題を考察する 
【復習】配布資料や参考文献、ノートを読み込んでおく。また、主なキーワードについて説明できるようにする。  60 
第14回 まちの開発と保存:京都市の景観政策と町屋保存
・歴史的景観の保存・保全をめぐる諸議論と実践を把握し、都市計画・都市開発の原理を理解する 
【復習】配布資料や参考文献、ノートを読み込んでおく。また、主なキーワードについて説明できるようにする。  60 
授業の方法
パワーポイントを用いた講義形式です。課題レポートは、各自がフィールドワークを行いながら取り組むという内容のものです。単に授業で紹介した知識を覚えるだけでなく、それを自分なりに消化・応用した上で現代日本社会で起きている都市現象・都市問題をある程度、説明したり分析したりできるかどうかを評価します。 
課題等へのフィードバック方法
授業内でのコメントの他、Coursepowerやメールなどを通じて個別質問への回答や講評・解説をします。 
成績評価の方法
平常点(授業への参加状況やコメントペーパー)30%、2回の課題レポート70%で評価します。 
成績評価の基準
成蹊大学の成績評価基準(学則第39条)に準拠します。
次の点に着目し、その達成度により評価します。
・都市社会学の基礎的な概念と理論を理解できているか。
・現代都市の社会現象・問題の背景を理解し、的確な情報を収集した上で自分なりの言葉で論理的に説明できるか。 
必要な予備知識/先修科目/関連科目
特になし 
テキスト
特になし 
参考書
『都市社会学・入門』、松本康編、有斐閣、2014年、2000円+税、ISBN-10: 4641220158
『よくわかる都市社会学』、中筋直哉・五十嵐泰正編、ミネルヴァ書房、2013年、2800円+税、ISBN-10: 4623065057
いずれも購入の必要なし。なお、各回の参考書については授業内で適宜紹介していきます。 
特記事項


PAGE TOP