シラバス参照

講義名 カウンセリングの基礎 
教員名

林 潤一郎

講義コード 122535000 
単位数
配当年次 2年生 
科目ナンバリング UBU05-205 
開講年度 2023 
開講時期 前期 



テーマ・概要
 カウンセリングの定義は様々な観点からなされているが、あえて単純化した定義をするならば「悩みや成長欲求を持つ個人を支援・援助する専門的かかわり」である。
 カウンセリングにおいては、各個人が有する固有の悩みや人間性をいかに理解していくのか、そして、そうした理解に基づき、いかなる援助的なかかわりを提供していくのかという点についての多様なアプローチが提唱されている。そして、こうしたアプローチは、自他の心の動きについての理解を深め、円滑な対人関係の構築を助けるものであるため、日常生活(学生生活や就職後の社会生活)にも役立つものを多く含んでいる。
 そこで本講義では次の3つを軸として、カウンセリングについて学ぶこととする。第一に、カウンセリングの全体像を把握し、発展の歴史や多様性について学ぶ。第二に、カウンセリングの代表的なアプローチ法を知り、それぞれの理論と実際を学ぶ。第三に、カウンセリングスキルの中から日常生活で活かすことができると思われるコミュニケーションスキルを学ぶ。こうした一連の学びを通して、カウンセリングについての正しい理解を得るとともに、各受講生が自他の心の動きや対人関係についての理解を深め、日常生活で役立てることのできる知識やスキルを身につけるきっかけにしてもらいたいと考えている。
 なお、授業の進捗および学生の希望や担当教員の判断によって、内容を一部変更する場合がある。 
到達目標
 DP1(専門分野の知識・技能)を実現するために、以下を達成目標とする。
(1)カウンセリングについて正しい理解を得ること
(2)カウンセリング(人を理解する視点や人を支援する方法)の多様なアプローチを知ること
(3)自他を理解する目を養うとともに、自分の日常生活(学生生活や将来の社会生活)で活かすことのできそうなスキルを身につけること。 
授業の計画と準備学修
回数 授業の計画・内容 準備学修(予習・復習等) 準備学修の目安(分)
第1回 イントロダクション
・授業の内容、進め方、予習・復習の仕方等を理解する。

カウンセリングの全体像を把握する(1)
・カウンセリングとは何かを学ぶ。 
【復習】授業で紹介した主要トピックやキーワードを振り返り、理解を深めるとともに説明できるようにする。  【復習】60 
第2回 カウンセリングの全体像を把握する(2)
・カウンセリングの発展の経緯と多様性を知る。 
【予習】該当資料をダウンロードし、プリントアウトした上で、一通り、目を通しておく。
【復習】授業で紹介した主要トピックやキーワードを振り返り、理解を深めるとともに説明できるようにする。    
【予習】10
【復習】50 
第3回 カウンセリングの全体像を把握する(3)
・カウンセリングの効果とそれを規定する要因を学ぶ。 
【予習】該当資料をダウンロードし、プリントアウトした上で、一通り、目を通しておく。
【復習】授業で紹介した主要トピックやキーワードを振り返り、理解を深めるとともに説明できるようにする。    
【予習】10
【復習】50 
第4回 カウンセリングの全体像を把握する(4)
・カウンセリングの効果とそれを規定する要因を学ぶ(続き)。 
【予習】該当資料をダウンロードし、プリントアウトした上で、一通り、目を通しておく。
【復習】授業で紹介した主要トピックやキーワードを振り返り、理解を深めるとともに説明できるようにする。    
【予習】10
【復習】50 
第5回 カウンセリング・心理療法の代表的なアプローチ法の特徴と着目点の違いを知る(1)
・精神分析的療法・力動的療法を学ぶ。 
【予習】該当資料をダウンロードし、プリントアウトした上で、一通り、目を通しておく。
【復習】授業で紹介した主要トピックやキーワードを振り返り、理解を深めるとともに説明できるようにする。    
【予習】10
【復習】50 
第6回 カウンセリング・心理療法の代表的なアプローチ法の特徴と着目点の違いを知る(2)
・精神分析的療法・力動的療法を学ぶ(続き)。 
【予習】該当資料をダウンロードし、プリントアウトした上で、一通り、目を通しておく。
【復習】授業で紹介した主要トピックやキーワードを振り返り、理解を深めるとともに説明できるようにする。    
【予習】10
【復習】50 
第7回 カウンセリング・心理療法の代表的なアプローチ法の特徴と着目点の違いを知る(3)
・来談者中心療法・パーソンセンタード療法を学ぶ。 
【予習】該当資料をダウンロードし、プリントアウトした上で、一通り、目を通しておく。
【復習】授業で紹介した主要トピックやキーワードを振り返り、理解を深めるとともに説明できるようにする。    
【予習】10
【復習】50 
第8回 カウンセリング・心理療法の代表的なアプローチ法の特徴と着目点の違いを知る(4)
・認知療法/行動療法/認知行動療法を学ぶ 
【予習】該当資料をダウンロードし、プリントアウトした上で、一通り、目を通しておく。
【復習】授業で紹介した主要トピックやキーワードを振り返り、理解を深めるとともに説明できるようにする。    
【予習】10
【復習】50 
第9回 カウンセリング・心理療法の代表的なアプローチ法の特徴と着目点の違いを知る(5)
・認知療法/行動療法/認知行動療法を学ぶ(続き)。 
【予習】該当資料をダウンロードし、プリントアウトした上で、一通り、目を通しておく。
【復習】授業で紹介した主要トピックやキーワードを振り返り、理解を深めるとともに説明できるようにする。    
【予習】10
【復習】50 
第10回 カウンセリング・心理療法の代表的なアプローチ法の特徴と着目点の違いを知る(6)
・家族療法/コミュニティアプローチ/システム療法を学ぶ。 
【予習】該当資料をダウンロードし、プリントアウトした上で、一通り、目を通しておく。
【復習】授業で紹介した主要トピックやキーワードを振り返り、理解を深めるとともに説明できるようにする。    
【予習】10
【復習】50 
第11回 カウンセリング・心理療法の代表的なアプローチ法の特徴と着目点の違いを知る(7)
・家族療法/コミュニティアプローチ/システム療法を学ぶ(続き)。 
【予習】該当資料をダウンロードし、プリントアウトした上で、一通り、目を通しておく。
【復習】授業で紹介した主要トピックやキーワードを振り返り、理解を深めるとともに説明できるようにする。    
【予習】10
【復習】50 
第12回 日常生活で使えるカウンセリングスキル/コミュニケーションスキルを学ぶ(1)
・話を聴く技術(マイクロカウンセリングと基本的かかわり技法)を学ぶ。 
【予習】該当資料をダウンロードし、プリントアウトした上で、一通り、目を通しておく。
【復習】授業で紹介した主要トピックやキーワードを振り返り、理解を深めるとともに説明できるようにする。    
【予習】10
【復習】50 
第13回 日常生活で使えるカウンセリングスキル/コミュニケーションスキルを学ぶ(2)
・話を聴く技術(マイクロカウンセリングと基本的かかわり技法)を学ぶ(続き)。 
【予習】該当資料をダウンロードし、プリントアウトした上で、一通り、目を通しておく。
【復習】授業で紹介した主要トピックやキーワードを振り返り、理解を深めるとともに説明できるようにする。    
【予習】10
【復習】50 
第14回 日常生活で使えるカウンセリングスキル/コミュニケーションスキルを学ぶ(3)
・相手に意見や意向を伝える技術(アサーションスキル)を学ぶ。 
【予習】該当資料をダウンロードし、プリントアウトした上で、一通り、目を通しておく。
【復習】授業で紹介した主要トピックやキーワードを振り返り、理解を深めるとともに説明できるようにする。    
【予習】10
【復習】50 
授業の方法
 この授業は、オンラインで実施する。授業は講義中心に進める。学期末に期末レポートの提出を求める。授業において毎回、前回分の確認ミニテストを実施する。また各回レスポンスシートの提出を求める。普段からプリントを使った復習に力を入れ、学んだ内容の整理に努めること。また、上で示された準備学修の時間はあくまで目安であって、各自の理解度に応じて取り組むこと。なお、レスポンスシート、期末レポートの狙いは以下のとおりである。

・レスポンスシート:各授業に参加して、学んだこと、感じたこと、思ったこと、疑問点を言語化し、各自の整理をすすめる。なお、レスポンスシートは必ず当日の授業内容を踏まえたものを提出すること。

・期末レポート:授業での学修内容および授業を通して得られた自分自身の見解(意見)を整理し、表明する。 
課題等へのフィードバック方法
 各回提出のレスポンスシートに対するフィードバックを次回の授業の頭に行う予定である。 
成績評価の方法
 授業への参加状況(レスポンスシートの提出状況や確認ミニテストの成績など)の平常点(60%)、期末レポート(40%)、により総合的に評価する。 
成績評価の基準
 成蹊大学の成績評価基準(学則第39条)に準拠する。
 次の点に着目し、その到達度により評価する。
(1)カウンセリングについて正しい理解を得ること
(2)カウンセリング(人を理解する視点や人を支援する方法)の多様なアプローチを知ること
(3)自他を理解する目を養うとともに、自分の日常生活(学生生活や将来の社会生活)で活かすことのできそうなスキルを身につけること。  
必要な予備知識/先修科目/関連科目
 必要な予備知識・先修科目:この科目は経営学部の2年生以上の配当科目であることから、経営学部副専攻認定のための他学部の履修者は『企業と社会』を修得済または履修中であることが望ましい。また、心理学副専攻認定のための他学部の履修者は心理学副専攻の基礎科目に位置づく『心理学の基礎』『自己理解の心理学』『脳科学と心』のいずれかを修得済または履修中であることが望ましい。

 関連科目:こころの健康と臨床/ストレス・マネジメント 
テキスト
 特になし。なお、各回のレジュメは事前にCourse Powerにアップロードされるので、各自でダウンロードをした上で、それを持参して授業に臨むこと。 
参考書
 特になし。ただし、必要に応じて、授業の中で紹介する。 
特記事項


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