シラバス参照

講義名 知的財産法Ⅰ 
教員名

塩澤 一洋

講義コード 127131330 
単位数
配当年次 3年生 
科目ナンバリング UJL05-315 
開講年度 2022 
開講時期 後期 



テーマ・概要
テーマ:著作権制度の意義と仕組みを解き明かす

著作権法はクリエイティブな循環を形成し、「文化の発展に寄与すること」を目的するシステムです。非常にポジティブな法制度です。

そこでこの授業では、著作権法に規定される著作権制度の本質的意義と構造を解き明かすとともに、著作権に関する現代的な諸問題について考察しつつ、著作権制度および知的財産制度の現状とあるべき姿を描き出していきます。それによって、ICTが発達する現代社会における著作権制度と文化について理解を深め、その将来像を検討していきましょう。また憲法、民法、特許法、各種の国際条約といった法令との関係を明らかにするとともに、日亜米欧の文化的社会的な相違という背景も考慮に入れつつ、著作物の創作、公開、利用という循環における人間の創造的営みとその成果の流通について検討を深めます。 
到達目標
DP1【専門分野の知識・技能】、2【教養の修得】(広い視野で の思考・判断)、3【課題の発見と解決】(情報の調査収集+分析・解釈+論理的思考)、4【表現力、発信力】、5【多様な人々との協働】(コミュニケーション+協調性+チームワーク)、6【自発性、積極性】を実現するため、①授業中の法的な問いに対して自発的積極的に発言し、②授業中に教員から提示される課題につき条文に基づいて各自論述文を起案した上で多様なバディ(2人組)で検討を加えてその結果をクラスに対して報告し、③毎回授業の最後に出される「Question」に対して「Reaction Paper」に論述することにより、論理的な文章表現ができるようになるとともに、条文を体系的に読み、解釈し、事実に適用できようになることを到達目標とする。 
授業の計画と準備学修
回数 授業の計画・内容 準備学修(予習・復習等) 準備学修の目安(分)
第1回 1. 著作権法をとりまく今日的問題──イントロダクション  「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。(「条文の読み方7ステップ」は授業で教えます)  1日10分 
第2回 2. 知的財産法の全体像と著作権法の位置づけ  「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。(「条文の読み方7ステップ」は授業で教えます)  1日10分 
第3回 3. 有体物と無体物との峻別  「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。(「条文の読み方7ステップ」は授業で教えます)  1日10分 
第4回 4. 著作物とは何か  「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。(「条文の読み方7ステップ」は授業で教えます)  1日10分 
第5回 5. 著作物の具体例  「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。(「条文の読み方7ステップ」は授業で教えます)  1日10分 
第6回 6. 著作者は誰か  「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。(「条文の読み方7ステップ」は授業で教えます)  1日10分 
第7回 7. 著作者人格権の発生およびその性質と効力  「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。(「条文の読み方7ステップ」は授業で教えます)  1日10分 
第8回 8. 著作権の発生とその性質  「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。(「条文の読み方7ステップ」は授業で教えます)  1日10分 
第9回 9. 著作権の効力  「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。(「条文の読み方7ステップ」は授業で教えます)  1日10分 
第10回 10. 著作権の制限  「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。(「条文の読み方7ステップ」は授業で教えます)  1日10分 
第11回 11. 著作権の存続期間  「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。(「条文の読み方7ステップ」は授業で教えます)  1日10分 
第12回 12. 著作権の譲渡・消滅  「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。(「条文の読み方7ステップ」は授業で教えます)  1日10分 
第13回 13. 著作権の侵害と刑事罰  「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。(「条文の読み方7ステップ」は授業で教えます)  1日10分 
第14回 14. 著作権法のパースペクティブ  「条文の読み方7ステップ」に従い、該当条文を読む。(「条文の読み方7ステップ」は授業で教えます)  1日10分 
授業の方法
 問答(対話)です。授業中、私はみなさんにさまざまな問いかけをしますので、頭をフル回転させて自分の考えを述べてください。発言1回につき1点を加算し、平常点としてカウントします。私は発言者を「あてる」ことはしませんので、自発的な発言を期待します。学問は「?」と「!」の循環で進展します。対話によって「?」と「!」を見つけ出していきましょう。

毎回授業の最後に書面またはCoursePowerを使って「Reaction Paper」を書いていだきます。そこに記述する内容は4つ。
(1) 「本日の教科書」。その日の授業で学んだ内容を自分の後輩の高校2年生に教える教科書を執筆していただきます。
(2) 毎回、その日の授業に関する「Question」を出題しますので、それに対するあなたの見解。
(3) その日の発言回数と初回からその日までのトータルの発言回数。
(4) 「shioへのメッセージ」。その日の授業に関して面白かったこと、授業で扱った問題に関する疑問、質問など、その他何でも好きなこと書いてください。

毎週この4つを記述するによって、講義当日と次週に講義内容を復習する機会を持つことになり、理解の確認と知識の定着をはかれます。

(4)は原則としてすべて私からコメント書き、授業用Scrapbox(https://scrapbox.io/shiolectures/ )に公開します(氏名や学籍番号は非公開)。また質問事項については次週の冒頭で私から解説、回答し、あるいは必要に応じて全員で検討を加えます。 
課題等へのフィードバック方法
毎回の授業後に書面またはCoursePowerを使ってお書きいただく「Reaction Paper」に含まれる「shioへのメッセージ」に対し、原則としてすべて私からコメント書き、授業用Scrapbox(https://scrapbox.io/shiolectures/ )に公開します(氏名や学籍番号は非公開)。また質問事項については次週の冒頭で私から解説、回答し、あるいは必要に応じて全員で検討を加えます。

期末試験については、その終了直後に解説講義をいたします。 
成績評価の方法
平常点50%、期末試験(またはレポート試験)50%。
平常点は発言の回数です。発言1回につき1点、加算します。
状況次第で期末試験ではなくレポート試験に切り替える場合、授業の進捗状況に応じてキリのいいタイミングで実施します。 
成績評価の基準
成蹊大学の成績評価基準(学則第39条)に準拠する。/Grades in the course are based on the criteria of Seikei University Regulation No.39. 
必要な予備知識/先修科目/関連科目
憲法、民法、刑法 
テキスト
有斐閣『ポケット六法』最新版 
参考書
・『著作権関係法令・条約集』著作権法令研究会編・著作権情報センター
・『著作権判例百選』別冊ジュリスト・有斐閣
・半田正夫・松田政行編『著作権法コンメンタール1 第2版』勁草書房 2015年(11,000円) 
特記事項
・ICT教育科目
・アクティブ・ラーニング
・情報リテラシー教育科目
・ICT活用 


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