シラバス参照

科目名
こどもと社会/<1> 
教員名

駒谷 真美

講義コード
120123310 
単位数
配当年次
1年生 
開講年度
2019 
開講時期
前期 

テーマ・概要
・現代社会は、21世紀に入り高度情報化が加速している“メディア社会”でもある。しかし、私たちは普段の生活の中で、メディア社会がどのような構造で形成されているのか、意識する機会は滅多にない。特に、子どもたちはメディア社会の中で、大量の玉石混合の情報に無防備に晒され彷徨っている。そこで、本授業では、メディア社会を生き抜くために、その様相について深層(behind the scenes)を読み解いていく。
・具体的には、子どもたちの日常生活に密着しているメディアが、どのような社会現象を引き起こしているか、注目すべきissueを例として取り上げ、過去の背景から現在の問題、そして未来への影響や可能性まで、思考の共有を促進する。講義を通して、学生自身が情報社会に参画するための基盤となるメディア情報リテラシー(Media and Information Literacy)を育成し、メディアに対する抵抗力をつけていく。 
到達目標
DP1(教養の修得)・DP3(他者との協働)・DP5(表現力・発信力)を実現するため、次の3点を到達目標とする。
①子どもに関わるメディアの特性と役割について適切な理解ができるようになる
②高度情報社会の光(利便性)と影(危険性)について認識するようになる
③学生自身がactive audienceとして、メディア社会に参画する意識を高めることができる 
授業の計画と準備学習
回数 授業の計画・内容 準備学習(予習・復習等) 準備学習の目安(分)
第1回 【ガイダンス】

・シラバスに沿った講義概要の説明を行う
・成蹊ポータルによる学修方法(クラスプロファイルの授業資料や課題管理、アンケート機能)を説明する
・本講義に関連するメディア観や行動に関する事前アンケートを実施する 
【予習】
・成蹊ポータルで本時のシラバスと授業資料をチェックし熟読する

【復習】
・講義中に取ったメモを整理し、授業資料と共にファイリングし、振り返る 
30 
第2回 【稠密化・重層化・複合化する間メディア社会】
(例)アナログメディアとデジタルメディアのミルフィーユ

・「間メディア社会」のリフレクションシートNo.1を成蹊ポータルのアンケート機能に設定する 
【予習】
・成蹊ポータルで本時の授業資料をチェックし熟読する
・イントロアンケートがある場合は、成蹊ポータルで事前に回答する

【復習】
・講義中に取ったメモを整理し、授業資料と共にファイリングする
・「間メディア社会」のリフレクションシートNo.1を書いて、成蹊ポータルのアンケート機能で期限内に提出する 
90 
第3回 ・「間メディア社会」のリフレクションシートNo.1をフィードバックする

【消費を享受する社会 (1) クロスメディア】
(例)「妖怪ウォッチ」は第二の「ポケモン」? 
【予習】
・成蹊ポータルで本時の授業資料をチェックし熟読する
・イントロアンケートがある場合は、成蹊ポータルで事前に回答する

【復習】
・講義中に取ったメモを整理し、授業資料と共にファイリングする 
60 
第4回 【消費を享受する社会 (2) キャラクタービジネス】
(例)「初音ミク」「くまモン」が愛される理由

・「消費を享受する社会」のリフレクションシートNo.2を成蹊ポータルのアンケート機能に設定する 
【予習】
・成蹊ポータルで本時の授業資料をチェックし熟読する
・イントロアンケートがある場合は、成蹊ポータルで事前に回答する

【復習】
・講義中に取ったメモを整理し、授業資料と共にファイリングする
・「消費を享受する社会」のリフレクションシートNo.2を書いて、成蹊ポータルのアンケート機能で期限内に提出する 
90 
第5回 ・「消費を享受する社会」のリフレクションシートNo.2をフィードバックする

【消費を享受する社会 (3) 広告とマーケティング】
(例)「アド・ミュージアム東京」学芸員授業 
「子どもと広告について」
・課題レポート①を成蹊ポータルに設定する 
【予習】
・成蹊ポータルで本時の授業資料をチェックし熟読する
・イントロアンケートがある場合は、成蹊ポータルで事前に回答する

【復習】
・講義中に取ったメモを整理し、授業資料と共にファイリングする
・課題レポート①を書いて、成蹊ポータルのアンケート機能で期限内に提出する 
90 
第6回 【疎外される社会 (1) 表現の自由】
(例)「はだしのゲン」はなぜ閲覧制限されるのか? 
【予習】
・成蹊ポータルで本時の授業資料をチェックし熟読する
・イントロアンケートがある場合は、成蹊ポータルで事前に回答する

【復習】
・講義中に取ったメモを整理し、授業資料と共にファイリングする 
60 
第7回 【疎外される社会 (2) 報道被害】
(例)「松本サリン事件」無実の会社員を容疑者にしたのは誰?その時家族は?子どもたちは? 
【予習】
・成蹊ポータルで本時の授業資料をチェックし熟読する
・イントロアンケートがある場合は、成蹊ポータルで事前に回答する

【復習】
・講義中に取ったメモを整理し、授業資料と共にファイリングする 
60 
第8回 【疎外される社会 (3) 情報操作】
(例)東日本大震災「フクイチ」で何が起きていたのか? 
【予習】
・成蹊ポータルで本時の授業資料をチェックし熟読する
・イントロアンケートがある場合は、成蹊ポータルで事前に回答する

【復習】
・講義中に取ったメモを整理し、授業資料と共にファイリングする 
60 
第9回 【疎外される社会 (4) 情報格差】
(例)「フクイチ原発避難」にみる情報強者と情報弱者ー巻き込まれた子どもたち

・「疎外される社会」のリフレクションシートNo.3を成蹊ポータルのアンケート機能に設定する 
【予習】
・成蹊ポータルで本時の授業資料をチェックし熟読する
・イントロアンケートがある場合は、成蹊ポータルで事前に回答する

【復習】
・講義中に取ったメモを整理し、授業資料と共にファイリングする
・「疎外される社会」のリフレクションシートNo.3を書いて、成蹊ポータルのアンケート機能で期限内に提出する 
90 
第10回 【疎外される社会 (5) メディアのチカラ】
(例)テレビ局の出前授業
「子どもとテレビについて」
・課題レポート②を成蹊ポータルで設定する 
【予習】
・成蹊ポータルで本時の授業資料をチェックし熟読する
・イントロアンケートがある場合は、成蹊ポータルで事前に回答する

【復習】
・講義中に取ったメモを整理し、授業資料と共にファイリングする
・課題レポート②を書いて、成蹊ポータルで期限内に提出する 
90 
第11回 ・「疎外される社会」のリフレクションシートNo.3をフィードバックする

【現実と仮想を彷徨う社会 ステレオタイプ】
(例)「アナ雪」に見る女性像の変容・JS(女子小学生)ブームに見る読モ(読者モデル)願望

・「現実と仮想を彷徨う社会」のリフレクションシートNo.4を成蹊ポータルのアンケート機能に設定する 
【予習】
・成蹊ポータルで本時の授業資料をチェックし熟読する
・イントロアンケートがある場合は、成蹊ポータルで事前に回答する

【復習】
・講義中に取ったメモを整理し、授業資料と共にファイリングする
・「現実と仮想を彷徨う社会」のリフレクションシートNo.4を書いて、成蹊ポータルのアンケート機能で期限内に提出する 
90 
第12回 ・「現実と仮想を彷徨う社会」のリフレクションシートNo.4をフィードバックする

【メディアに依存する社会 ゲーム・スマホ依存症
(例)やめられないっ!「ゲーム依存は病気!?」

・「メディアに依存する社会」のリフレクションシートNo.5を成蹊ポータルのアンケート機能に設定する 
【予習】
・成蹊ポータルで本時の授業資料をチェックし熟読する
・イントロアンケートがある場合は、成蹊ポータルで事前に回答する

【復習】
・講義中に取ったメモを整理し、授業資料と共にファイリングする
・「メディアに依存する社会」のリフレクションシートNo.5を書いて、成蹊ポータルのアンケート機能で期限内に提出する 
90 
第13回 ・「メディアに依存する社会」のリフレクションシートNo.5をフィードバックする

【つながりを模索する社会 (1) メディア・コミュニケーションの絆】
(例)SNSでつながるもの・将来の夢はYouTuber! 
【予習】
・成蹊ポータルで本時の授業資料をチェックし熟読する
・イントロアンケートがある場合は、成蹊ポータルで事前に回答する

【復習】
・講義中に取ったメモを整理し、授業資料と共にファイリングする 
60 
第14回 【つながりを模索する社会 (2) メディア・コミュニケーションの落とし穴】
(例)リベンジポルノ・デジタルタトゥー、ネット社会で消せない過去

・「つながりを模索する社会」のリフレクションシートNo.6を成蹊ポータルのアンケート機能に設定する 
【予習】
・成蹊ポータルで本時の授業資料をチェックし熟読する
・イントロアンケートがある場合は、成蹊ポータルで事前に回答する

【復習】
・講義中に取ったメモを整理し、授業資料と共にファイリングする
・「つながりを模索する社会」のリフレクションシートNo.6を書いて、成蹊ポータルのアンケート機能で期限内に提出する 
90 
第15回 【総括】 

・「つながりを模索する社会」のリフレクションシートNo.6をフィードバックする
・課題レポート①②をフィードバックする
・事後アンケートを実施する 
【予習】
・成蹊ポータルで今までの授業資料をチェックし熟読する
・イントロアンケートがある場合は、成蹊ポータルで事前に回答する

【復習】
・リフレクションシートNo.1~No.6と課題レポート①②を振り返る
・到達目標と自分の理解度を点検する
・不足している知識を再確認し、学修する 
60 
授業の方法
・本授業は、講義中心に進める。ネットやDVDなどの視聴覚教材と成蹊ポータルにアップした授業資料を元に講義内容を詳説する。
・本授業は、アクティブラーニングを積極的に取り入れている。授業前のイントロアンケート・授業中のブレイクアンケート・授業後のリフレクションシートや課題レポートがある場合は、成蹊ポータルを利活用し、学生の主体的な活動を促し、知識の定着を図る。
・ゲストスピーカーの都合により、シラバスの内容を変更することがある。その場合は、事前に成蹊ポータルや授業で告知する。
・授業の進捗や時々の話題に応じて、内容を一部変更する場合がある。 
成績評価の方法
・平常点(第1週から第15週までリフレクションシート6回)60%+活動点(課題レポート①②)40%により、総合的に評価する。
・点数に関わらず、リフレクションシート4回以上未提出、 or/and 課題①②とも未提出は、F評価となる。
・リフレクションシートは次回授業開始時、課題レポートは第15回にフィードバックを行う。
・リフレクションシートと課題レポートは、成蹊ポータルで機械的に処理される。1回のみ提出と期限を設定されている。よって、複数回提出しようとしても、設定された期限を過ぎてから提出しようとしても、シートとレポートは絶対に受理されない。教員の指示方法以外での提出は無効となる。
・教員の「他大学」メールアドレスに、シートやレポートに関してメールをするのは、不適切な方法であるので慎む。
・リフレクションシートと課題レポートは、 必ずポータル提出前にバックアップを取っておく。学生個人の提出確認の問い合わせには応じられないので、各自で提出時チェックする。
・期限前にポータルから提出できない場合は、早めに大学の情報システムに各自で問い合わせ、自己責任で対応する。 
成績評価の基準
・成蹊大学の成績評価基準(学則第39条)に準拠する。
・次の点に着目し、その達成度により評価する。
①子どもに関わるメディアの特性と役割について適切な理解ができるようになる
②高度情報社会の光(利便性)と影(危険性)について認識するようになる
③学生自身がactive audienceとして、メディア社会に参画する意識を高めることができる 
必要な予備知識/先修科目/関連科目
・テレビやゲーム・スマホ・ネットなどのメディアと子どもに興味がある学生の受講を期待する。
・本授業では、Enjoyment・Edutainment(Education + Entertainment)・Empowermentを重視しているので、積極的に楽しんで学修してもらいたい。ただし、授業中の私的SNSや雑談は厳禁である。  
テキスト
・授業資料を成蹊ポータルのクラスプロファイル「授業資料」に適宜アップするので、必ず授業前にチェックして予習する。
・授業資料は、USBなどの記録メディアに保存したりプリントアウトしたり、学生自身で判断して情報収集に努める。 
参考書
授業で適宜紹介する。